私たち家族が共通で好きなことの一つは『歌うこと』です。
私は小さい頃、尺八が趣味だった父の演奏に合わせて、よく歌っていました。実家がお寺だったので、木魚や鐘の音を聞いて育ちました。
だから私の音程やリズム感は独特で、決して歌が上手ではありません。
でも、歌うことが好きです。
私は小学3年生の時に、新設された合唱部にすぐに入部しました。音楽部の顧問の先生は
「利佳さんはいつも一番前で、大きな口を開けて歌っていて素晴らしいね」
と褒めてくださいました。
今思えば、歌は褒めるところがないので、口の開け方を褒めてくれたのだと思いますが、私は単純に喜んでいました。
小学5年生になると、町の少年少女合唱団に入りました。これは色々な学校の子が集まっていて楽しかったです。父に
「利佳は声が良くないのに、よく歌うなあ」
と言われてもへこたれませんでした。
私は歌い手さんになるのが目的でなく、単にみんなと一緒に歌うのが楽しかったのです。
中学、高校と歌からは離れましたが、大学に入って夫と知り合った時、初めてうたごえ酒場に連れて行ってもらいました。
今はもうありませんが、新宿に『どん底』といううたごえ酒場があって、アコーディオンの伴奏でみんなでお酒を飲みながら歌うのが楽しくてたまりませんでした。
※『どん底』はまだ営業していますが,うたごえ酒場としての性格はなくなってしまいました※
それからは、自分たちでうたごえサークルを作ったり、所属したうたごえサークルで合唱発表会に出たり、うたごえ大会の実行委員をしたりして、歌に関わってきました。
セブにいる時にはあまり歌うことがなかったので、帰国した今、大牟田や熊本まで出かけて行ってうたごえ喫茶に参加するのが楽しみです。
東京に行った時には新宿のうたごえ酒場に立ち寄ります。
私の夢の一つは、八女でうたごえサークルを作ること。
そのために、伴奏ができるくらいピアノを練習し直すことと(もう何年も弾いていないので)と、コンサーティナを弾けるようになることが今の目標です。