〔人生の営みの根本〕
じっくり考えてみましょう
今回は、私たちが生きていく上で、本当に必要な国語力とは何かを考えてみたいと思います。
何のために生きているのか
まず、人は何のために生きているのか、というところから考えてみましょう。
私は、人間は誰もが、自分の使命というものを生まれながらにしてもっており、使命を果たして世の中に貢献するために生きているのだと考えています。
それを達成できる人が『幸せな人』だと思うのです。
余裕を持って生きる
世の中に貢献するためには、自分が余裕をもって生きている必要があります。目の前のことにいっぱいいっぱいでは、他への貢献どころではありませんからね。
余裕をもって生活できる、という意味においては、お金をもっている方は幸せかもしれません。(もちろん、お金持ちでなくても幸せな方もいらっしゃいます)
経済的に自由であるということは、時間的にも自由だということですから。
けれども、お金をいくらもっていても、それを活かせなければつまらない人生になってしまうでしょう。
お金を活かして幸せに生きる
お金を活かして幸せに生きるには、時間やお金を有効に使う知恵や、行動する時に協力し合える人々とコミュニケーションをとる能力や、自分自身の心身を健康に保つ自己管理能力など、様々な力が必要になります。
それらの力を身につけるために、私たちは学校で学び、社会に出て実践し、様々なことを吸収しているのです。
根底で必要となる力
それらの力を身につけるためには、根底に『考える力』が必要です。
そして『考える力』を支えるのは言葉です。
生まれてきた赤ちゃんははじめ、言葉を知らず、何もわからず、本能のままに生きています。でも、徐々に言葉を獲得し、言葉を使って自分の意思を周りに伝え始め、言葉を使って考えることを始め、人格を形成し、判断力や理解力を身につけていきます。
ですから私は、人々を幸せに導く『考える力』、そしてそれを形づくる『言葉を使う力』こそが、本当に必要な、基本的な国語力ではないかなと考えています。
次回は、『考える力』について書いてみたいと思います。