〔私が本当に教えたかったこと〕
あなたはESDという言葉を耳にしたことがありますか?
私はアルファベット3文字の略語を覚えるのが苦手なので、ESDもしばらくの間は耳になじみませんでした。
しかも、工業系にも医療系の用語にも『ESD』があって、ややこしいのです。
持続可能な開発のための教育とは
私が推し進めたいESDは『Education for Sustainable Development』の略で、政府は『持続可能な開発のための教育』と訳しています。
でも、この『持続可能な開発のための教育』という日本語も、なんだかわかりづらいですよね。
要するに、ずーっとずーっと先まで私たち生物が生き続けられる地球にするために、今あるたくさんの課題を解決できる社会をつくる担い手を育てる教育のことです。
みんなで幸せになることを目指す価値観、大きな課題を自分ごととして捉える想像力、自分にできることを考える主体性、考えたことを実践する行動力……。
私が子供たちに本当に教えたかったのはこういうことだったということに、教員を辞めてから気がつきました。
ESDは『持続可能な社会作りの担い手を育む教育』です。
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