〔羽田空港に立ち寄る度に〕
大事な友人
今回の出張は、福岡空港から羽田空港に移動をしました。
私には羽田空港に行くと思い出す方がいます。昔からのFacebook友達のお一人で、夫が難病で入院をした時に
「ご利益があるから」
と、わざわざ病気回復の御守りを送ってくださった方です。
友人との思い出
ご自身も心臓のご病気で、移動は電動車椅子でされていました。お守りの件以来すっかり仲良くなり、私が東京へ行くと羽田空港で迎えてくださり、一緒に食事をしながらお話をしました。
不自由な体で九州へ来てくださったこともあります。その時、私はご夫妻と同じホテルに泊まって、長い時間を一緒に過ごしました。
突然のお別れ
ある日、
「ちょっと調子が悪いので病院に行ってきまーす」
とFacebookに書き残し、その方はそのまま帰らぬ人となりました。
「元気になりました」
の投稿を待っていた2日目の夜、奥様からお電話をいただき、感染症で亡くなったことを聞いた時はショックで大泣きしました。
夫の入院中ずっと励まし続けてくださったのに、その方自身は入院したその日にあっという間に息を引き取ってしまわれたのです。
残された奥様との交流
しばらくは呆然としていましたが、数日後、たまたま寄った道の駅でその方が大好きだった果物を見つけ、
「ご霊前に供えてください」
と奥様にお送りしました。
その後、夫と一緒にその方の故郷の長野県に行き、奥様に案内していただいてお墓参りをすることもできました。
でもいまだに、羽田空港を訪れるとつい、その方のお姿を探してしまうのです。
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