【偶然の出会い】

〔一期一会を実感〕

前触れもない出会い

大分市にいる母のところへ行った帰りのこと。高速の別府サービスエリアに寄って、さあ、八女に戻りましょう!と出発してサービスエリア出口に向かうと、一人の青年が『九重出口』と書いた段ボールを持って手を振っていました。
走っていた勢いで少し通り過ぎた後、家族みんなの何となくの同意で、急停車し、彼と一緒にドライブをすることになりました。

ヒッチハイカー

大きなディパックをトランクに詰めて、後部座席の娘の隣に座った彼は、
「久住山に登りたいので、九重を目指しています」
とのことでした。
流暢な日本語で話されるので驚いたのですが、東京で英語の先生をしていたそうです。なるほど。
オーストラリアから沖縄に来て、東京で仕事をし、今はヒッチハイクで全国を巡っているのだそうです。大学時代にヒッチハイク旅行の経験をした娘と、ヒッチハイク話で盛り上がっていました。

車中の交流

日本人は時々シャイだけれど、みんなとても親切で、車にも結構乗せてくれるそうです。
「日本は安全!」
ということをしきりにおっしゃっていました。温泉と山登りが好きなのだそうです。

ちょうど私が仕事道具の和紙と筆ペンを持っていたので、『一期一会』と書いて、私たち家族の名前を書き、八女和紙の名刺と一緒に手渡すと、とても喜んでくれました。
でも、困ったのが『一期一会』の説明。英語で下手に説明すると、
「あなたとはこれっきりの出会いよ」
ととられそうです。

運転をしていた夫以外の3人が、それぞれスマホを駆使し、
「once-in-a-lifetime chance」
で落ち着きました。彼は
「美しい言葉!」
と喜んでくれました。

九重に着いてみると

そんなことをしているうちに九重に到着。別府から九重まではあっという間なのです。
ただ、出口付近には高速バスの停留所などがなく、降ろせる場所がありません。そこで、思い切って高速を降りることにしました。

九重インターで降りるのは初めてなので、私たち家族もなんとなくワクワク。どこへ行きたいのか尋ねると、スマホの地図で見せてくれたのは『久住ビジターセンター』。
「高速出口から40分以上あるよ!」
「そこへ向かう車、見つけるの難しそう」
などと言いながら、走ります。

秋を迎える美しさ

九重の山はところどころ紅葉していて、秋に向かう渓谷の風景はとても美しかったです。
途中で
「手前の温泉で降ろしてほしい」
と言うので、そこで降ろしました。みんなで記念写真を撮って、さようなら。

明るいオーストラリア人青年のおかげで、九重の美しい風景を眺めることもできたし、通ったことのない道を走ることができて、とても楽しかったです。
天候を心配しましたが、翌日は雨天にならなかったので、きっと登山を楽しんだことでしょう。


今頃はどこに向かっているでしょうか。こういう偶然の出会いって、楽しいものですね♫

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